麻疹について

麻疹とは

最近、新幹線の中で麻疹感染のニュースがありました。

麻疹は、高熱やかぜ症状、目のかゆみや充血、口内炎、それから浮腫や発疹などを引き起こします。非常に感染力が強く、気道や唾液から空気感染するため、人混みの中などでの感染リスクが高いことが知られています。

麻疹の重症化

麻疹が重症化すると、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こし、命に関わることもあります。とくに、免疫が弱い子供やお年寄りなどは、重症化するリスクが高いと言われています。

また、妊婦さんが感染するとさらに深刻です。

妊婦さんが麻疹にかかった場合、以下のようなリスクが考えられます。

羊水中に感染が広がる可能性があるため、流産や早産のリスクが高まります。
胎児に感染が広がる可能性があり、先天性麻疹症候群を発症するリスクが高くなります。先天性麻疹症候群とは、内臓や神経系などの発育不全や障害が起こる病気で、重篤な場合には死亡することもあります。
出産時に感染が広がる可能性があり、新生児に麻疹をうつしてしまうリスクがあります。新生児期に麻疹を発症すると、重篤な肺炎や肝硬変を起こすことがあります。

以上のように、妊婦さんが麻疹にかかった場合には、周囲への感染拡大や胎児への影響が懸念されます。そのため、特に妊婦さんや妊婦さん周りの人は、適切な予防接種や感染症対策を行い、麻疹に感染しないように注意することが重要です。

麻疹を疑う症状が現れた場合は、すぐに医療機関に相談し、適切な診断と治療を受けることが必要です。

対策は？

さて、とっても恐ろしい麻疹ですが、最も重要なのが予防です。
予防には、麻疹ワクチンの接種が非常に重要です。
ワクチン接種によって、麻疹に感染しても軽症化し、合併症のリスクを大幅に低減することができます。
特にこれから妊娠する可能性がある方、小さいお子さんやご高齢の方、そしてその周りの方は、ワクチンを打っておくことをお勧めします。

麻疹に対する正確な知識を持ち、感染を予防することが一番大切なのです。

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